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前提
「オリコン年鑑2007」の「2006年度 ALBUM TOP1000」から引用。
その中からゲームに関連するCDのみを(サントラもドラマも関係なく)ピックアップ。
「ゲーム順位」と「ゲーム売上」の列は『マルガの湖畔さん』のランキング(2006年と2005年)における順位と売上を結合。
さらにCDとゲームの売上比率を「CD/ゲーム比」としてパーセンテージで表示。
売上の単位は1本。
(タイトル等は一部思いっきり省略してたりします。OST=オリジナルサウンドトラックだと思って下さいw)
最後に、これは完全に私個人の手作業によって作られたランキングですので見落としやタイプミスによる数字の誤差などが有り得ます。
何か間違いに気付いた方のご指摘、注意等歓迎致します。

※注・・・オリコンの調査期間が2005年12月〜2006年11月までなのに対し、マルガの湖畔さんのゲーム売上は年間で集計されています。
一番大事な商戦期である(その年の)12月の売上が抜けているオリコンと、1月から12月までの年間でキッチリ集計されているゲームの売上とでは「CD/ゲーム比」にかなりの誤差があるとは思いますがご容赦ください。
ゲームの売上に関しては2005年の年間累計、2006年の年間累計、及び両方の累計で出しているもの(KH2だけですが)もあります。
ゲームを買った人数に対してサントラを買った人数は何人くらいか?を算出したかっただけなので参考程度に受け取ってください。



2006年度 ALBUM TOP1000
No.順位売上タイトル最高順位発売日ゲーム順位ゲーム売上CD/ゲーム比
134136641オシャレ魔女 ラブandベリー 2006春夏ソングコレクション1317.12.8
234635889オシャレ魔女 ラブandベリー 2005秋冬ソングコレクション3418.4.6
335534716押忍!番長 サウンドトラック11817.8.4
438231662ペルソナ3 OST4818.7.196218600017.0%
538331547FF12 OST718.5.31522810001.4%
657218609押忍!番長 TODOROKI MIX5118.3.2
759517843FF3(DS) OST2018.9.20128680002.1%
862616928オシャレ魔女 ラブandベリー 2006秋冬ソングコレクション3618.9.28
968115288キングダムハーツ2 OST3418.1.253310890001.4%
1071414361DOC -FF7- OST1918.2.15264650003.1%
1174313708.hack//G.U. OST3618.9.69911600011.8%
1279012186テイルズオブジアビス OST3218.3.22*194400002.8%
1387310638Fate/another score-super remix tracks-4418.3.23
149449401pop'n music 13 カーニバル AC CS pop'n music 11 OST3018.2.1
159868785MOTHER3+2418.11.2373320002.6%
169988641Fate/hollow ataraxia OST4317.11.231540155.6

いきなりトップ3になんだか微妙なCDがランクインしてます。
ラブandベリーはともかくパチスロサントラは最初除外するつもりだったんですがアーティスト名が思いっ切り「ゲームミュージック」になってたので仕方なくといったところですw
しかしこの「押忍!番長」サントラ、2005年の8月に発売されて2006年のTOP1000内にランクインするって、かなりのロングランでは?
2005年8,9,10,11月の売上まで計上したら実質一位なんじゃないでしょうか…。

ラブandベリーのほうはというと、なんと3枚もランクイン。
私はうっすらとは(「快挙を達成」くらいには)知っていたもののまさかここまでとは知りませんでした。
収録内容的にはゲーム内で使われるボーカル曲を6曲程度、10数分で1050円というミニアルバム的なCDとなっているようです。
なのでまあ、ペルソナ3OST1枚で3枚分くらいなので売上的にはそれほどでもないのかもですが。

ですが、計15分にも満たないCDでも平均して3万枚近く売れる背景にはゲームへの熱狂的な支持があるのは言うまでもありません。
4〜5ヶ月くらいのスパンで定期的にリリースというのも、ユーザーの興味関心をいい温度で保てるかもしれません。
(もっと短くてもいい気はしますが)
どことなくギャルゲー、エロゲー的な商法を元にしてそうな感じもしますが全く違う購買層に成功させるところはお見事。

次に、4位にランクインした「ペルソナ3 OST」。
こちらは「売れた売れた」と作曲者のブログなんかでも言ってたくらいですし、私もその噂に便乗して買ったクチですw
僅差とはいえなんとFF12を抑えての4位ですから意義深い結果になったと言えるでしょう。
特筆すべきは「CD/ゲーム比」です。
ラブandベリーや押忍!番長などコンシューマでないゲーム(どちらも一応DSが出てるらしいけど)に関しては算出できないため比較できませんが、FF12でさえ1.4%、その他も2%前後なのを見ればこの比率の高さは異常と言ってもいいくらいです。
当時、この謎についてなんらかの解を求めるエントリを起こそうとしたこともありましたが全然わかんないので断念しましたw

7位にFF3DSがランクイン。
どうもFF12の作曲が崎元氏になって不満な人もいたようで、FFにしては高いとはいえない1.4%という数字にもそれが表れているのですが、FF3が2.1%と上回っているあたり、植松好きはFF3でたまった鬱憤を晴らしたかったということでしょうか?
他にも9位のKH2、10位のFF7DOCなど計4本のスクエニミュージックがランクイン。
やはりゲーム音楽におけるスクエニブランドの力は未だ衰えずといったところでしょうか。

6位から2万枚を切り、売上がグッと落ちていますが11位の「.hack//G.U.」のCD/ゲーム比はなんと11.8%。
Amazonで「ゲームミュージック」を売れている順に表示したとき、一時期ずっとTOPだったので「ああ売れてるんだな」とは思っていましたがこれほどとは。
ちなみにこのゲーム、vol.1,2,3と3枚出ていて、サントラは2枚目が今年の1月にリリースされています。
表のCD/ゲーム比は、ゲームとCDが発売された時期を考慮してvol.1の売上だけを元に算出しています。

12位にTOA。
これは唯一2005年だけの売上を元に算出しています。
っていうか、こういう固定ファンの多そうなゲームは鮮度が命だと思うんですよね。
ファンの熱が冷めないうちに関連グッズの一つとしてサントラも放出しちゃって一気に吸い上げる。
だから3ヶ月も待たしてようやくサントラ出してたんじゃ遅いのではないかと思うんですがいかがなものか。

13位と16位に「Fate」関連CDがランクイン。
6位のCDもぶったまげましたがアレンジCDがランクインというのも凄いですね。
エロゲの売上ランキングはPC-NEWSというところが業界では割と信頼されているソースみたいなんですが今回引用は控えました。
ソフマップとか他にも結構バラつきあるみたいだし、コンシューマとは違って独自の販売ルートになってそうだし。

ぶっちゃけCDの売上もあんま当てにならないと思ってます、ことFateに関して言えば。
そっちに詳しい人なら言わずもがなですが、同人誌専門店やイベントの販促などがオリコンに反映されているはずもないですし。
(一部の専門店はオリコン調査対象になっているとの報告が入っているそうなんですが)

14位にポップンミュージックサントラがランクイン。
これについては次のエントリくらいで色々触れてみたいと思います。
お楽しみに。

最後に15位、MOTHER3。
これも出たのは4月なのになあ、遅くないかなあ。
とはいえ、調査期間の関係で実質一ヶ月分の売上だけでランクインするあたり、RPGは強しといったところでしょうか。


さて、以上から見えてくる結論が一つあります。
それは、ゲーム音楽CD市場は、現状一部の固定ファンによってのみ支えられているということです。
ミリオン突破したゲームもハーフミリオン以下だったゲームもCDの売上自体には6位以下を見るとさほど差がありません。
ゲームが売れれば売れるほどサントラも比例して売れていたらそうはならなかったのですが、FF12やKH2を見るとそうではなく、CD/ゲーム比がある一定の数値から伸びなくなるのが確認できます。
これはつまり、どんな大作でもゲーム音楽ファン以外のユーザーがサントラにまで手を出そうとは考えていないということです。
私はこの調査結果を出すまでは「スクエニ系 or RPG」をキーにすればこの法則は当てはまらないのではないか、と個人的に考えていました。
ですが、実際はそうではなかった。
ラブandベリーやパチスロといった「変り種」が売上を伸ばし、普通のゲーム音楽サントラはRPGだろうが音ゲーだろうが下位に追いやられるのが現状でした。

2007年はWii or DSの年といった感じで、PS2でリリースされていた従来のようなRPGはあまりリリースされず、DSにプラットフォームを移すか未だ様子見といった雰囲気も感じられます。
据置機に比べると携帯機というのはどうもサントラの販売に消極的で「あんな売れたゲームが何故?」といつも不思議に思っていましたが、今回の調査でその原因の一端は解明されたように思えます。
(このへんはプラットフォームの問題というよりメーカーのやる気によるところが大きいのかもしれませんが)
ですので2007年のランキングはさらに悲惨なことになる恐れが既にあるのですが…どうなんでしょうね?

いやー、さすがに結構疲れましたが遣り甲斐もそれなりの収穫も得られたので割りと楽しかったですね。
実は既に1999年の調査結果も既に出てたりします。
何故いきなり99年?とか06年より先に?とか諸々の事情は次のエントリで語りたいと思います。

テーマ:ゲーム音楽 - ジャンル:ゲーム

















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