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前提
「オリコンチャートデータ99’」の1998年12月7日号〜1999年11月29日号の間にアルバムTOP100以内に登場した全CDをランキングした「99年度 ALBUM TOP100 登場作品一覧」から引用。
2006年と違ってTOP1000以上のランキングになっています。
(1000位以下にゲーム音楽CD入ってなかったけど)
その中からゲームに関連するCDのみを(サントラもドラマも関係なく)ピックアップ。
「ゲーム順位」と「ゲーム売上」の列は同資料内の「99年度 ゲームソフト TOP200」のランキングにおける順位と売上を結合。
さらにCDとゲームの売上比率を「CD/ゲーム比」としてパーセンテージで表示。
売上の単位は1本。
(タイトル等は思いっきり省略してたりします。OST=オリジナルサウンドトラックだと思って下さいw)



99年度 ALBUM TOP100 登場作品一覧
No.順位売上タイトル最高順位発売日ゲーム順位ゲーム売上CD/ゲーム比
155549770DanceDanceRevolution 2nd MIX OST411.4.2822545300100.8%
291259720FF8 OST411.3.1135801807.3%
321283960beatmania 3rd MIX complete1410.11.272748556017.3%
451617020beatmania 2DX4011.4.23
557514040beatmania 4th MIX OST3411.6.17802096706.7%
662111720サクラ大戦 新歌謡全集4011.7.7
76869080To Heart OST(PS)4511.5.281271075108.4%
86918920聖剣LOM OST6511.7.23156787501.3%
97546520beatmania SuperMIX7411.5.28
107556510beatmania GOTTAMIX OST7411.8.2759291212.2%
118114810To Heart Piece of Heart5111.10.271271075104.5%
128364400FF8 アレンジ5911.11.20135801800.1%
138693770KOF99 OST6611.8.18
148693770サクラ大戦2 ドラマCD 青い鳥8611.2.10
158723750ギタフリ 2nd Mix OST7511.9.3
168733730サガフロ2 OST8811.4.21216212700.6%
178953540ポップンミュージック9511.3.261081384602.6%
189223250drummania OST8611.8.6
199303200AceCombat3 OST8911.8.26403820800.8%
209842680beatmania ANI-SONGS MIX8611.10.8
219912570ポップンミュージック2 OST8511.11.18
229962530テイルズオブファンタジア8311.5.21206247300.4%

まずは、06年から飛んでいきなり99年のランキングを作るに至った経緯ですが、地元の図書館に置いてあったオリコン年鑑が99年だったというだけです。
買わずに調べられるならそれに越したことはないしデータは多いほどいいですし。
前のエントリでアフィリエイト貼っておいてなんですが興味を持った方は先に図書館で探してみることをお勧めします。

さて99年の分析ですが、最初に目を引くのがコナミの音ゲーCDの多さです。
99年に売れたゲーム音楽CDのトップから22枚中11枚、実に5割のCDがコナミの音ゲーCD。
世はまさに音ゲー全盛期。
2006年の音ゲーCDはたったの1枚が9千枚でランクインしてるだけなのを見ると嘘のようです。
トップに至ってはゲームの売上No.1のFF8のサントラを差し置いてぶっちぎりの54万枚という驚異的売上。
さらには、ゲーム自体の売上をサントラが上回ってしまうという不可思議な逆転現象まで確認されます。

まず、これは一つに「単にゲームに使われた曲」以上の価値を音ゲーCDに見出されているということの証明になります。
勿論、コナミの音ゲーはゲーセン発なのでPSソフトとサントラの売上の単純比較はできませんが、DDR2nd以外の音ゲーや同じゲーセン発のKOF99等の売上と比較すればどれだけ異常な数字かは一目瞭然でしょう。
とは言え、「単にゲームに使われた曲」以上の価値なくして、完全なるゲームサントラとしてKOF99のサントラが3千枚なら私は大健闘と言えるんじゃないかと思いますがね。
だって、家庭用への移植も遅くてPS版の発売は翌2000年の3月にも拘わらずの数字ですから。
ゲーセンでKOFを遊んだユーザーだけが買っての3千枚なら大したものでは?

さて、「その付加価値とは何ぞや?」という話になりますが収録曲を見れば意外と簡単にわかるような気がします。
あのゲームを知っている人ならば言わずもがなですが、既存のダンスミュージックをゲームに使っているためコンピレーションCDとしての価値がまさにそれにあたると言えます。
ゲームに興味が無くても『懐かしのディスコナンバーが収録』とでも広告を打てば興味を引かれる人はいるでしょう。
また、この年のランキングに「スーパーユーロビート」や「ダンスマニア」等多くのダンスミュージックCDがランクインし、それらが追い風になったことも付け加えておきます。
ただ、既存の曲のゲーム内での使用ということで、著作権のことなどを考えると最終的な利益としてはどうなんだろう?という疑問は残ります。
あと、DDRと違ってBM系は基本的にコナミオリジナル楽曲でのゲームなので、3位のBM3rdは既存の曲を使わずに8万枚という数字からも当時の音ゲーブームのすさまじさが伺えます。

さて、コナミの音ゲーCD分析はここまでにするとしてそれ以外のCDに目を向けてみましょう。
まず先にも挙げたFF8サントラは堂々の25万枚。
「付加価値」無しにゲーム音楽としての価値のみでのこの数字は99年度ゲームソフト売上No.1の意地を見た気がします。
やはりRPGやスクウェア系は強いですね。他にも聖剣伝説LOMやサガフロ2やTOPなどゲーム音楽ファンの間でも人気のタイトルが名を連ねています。

そんな中、一際目を引くのが7位の「ToHeart OST」です。
ゲーム順位を見れば分かるとおり、ゲーム自体の売上は一番低い127位です。
ところがCD/ゲーム比は8.4%でなんとFF8を上回っています。

これは、まず第一にPCからPS版への移植ということである程度の知名度があり、PC版を通してサントラ化を待ち望んでいたファンも多かったのでは?ということ。
wiki調べではPC版のサントラはどうも出ていない様子。
もっとも、ゲーム内BGMはCD-DA形式だったので普通にCDプレーヤーに突っ込めば再生できたのでゲームCDをサントラ代わりに聴いてた人は結構多いのでは?
いや、私が実際そうだったしw
そういった理由を加味しても、3番目に高いこの8.4%という数字は立派。
やはり、こういったゲーム関連商品の販売において、ある一定のジャンルにおける固定ファン層の強みというのは既に8年前から確立されていたようです。
6位と14位にランクインしているサクラ大戦関連のCDも同様の理由で説明がつきます。
(いやに遠回しな言い方ですが「ギャルゲヲタのグッズ収集への情熱は熱い!」という理解でいいと思いますw

余談ですがアニメ版のサントラはPS版サントラの上位である667位につけ、同じく9千枚の売上をこの年に叩き出しています。

最後に、19位にAceCombat3がランクイン。
うーん、つい最近まで私が知らなかっただけでこの頃からAceCombat音楽って名曲揃いとして認知されてたんですねえ…。
これもそのうち買おうかな。


以下、総括になります。
2006年のゲーム音楽CDの売上の総計が31万枚なのに対し1999年はなんと100万枚でした。
まず99年と06年ではCD販売自体の売上の低迷があり、全体で50%近く落ちていることが同資料からわかっています。
しかしそのことを考慮に入れても明らかにそれ以上に減っています。

第一に、売上を牽引していたコナミ音ゲーの凋落があります。
先にも述べたとおり99年は11枚もランクインしているのに対し、06年はたったの1枚であることからもそれは明白です。
音ゲーの凋落それ自体に関しては私などよりよほど詳しく調査している方が他にいることでしょうしここでの明言は避けます。
ただ、まあよく言われているのはシリーズの乱発ですけどね。

一方、嫌な分析結果ばかりではなく明るいニュースとして挙げたい格好のサンプルがテイルズシリーズです。
99年にファンタジアが62万本売れて2千5百枚のサントラが売れているのに対し、05年にアビスが44万本で1万2千枚を記録しています。
ゲーム自体は3割近く売上を落としていながらサントラは5倍に膨れ上がっています。
オリジナルサウンドトラック同士の比較ですのでこれはつまり、ゲーム音楽単体の力でここまで売れるまでに成長した証になります。
シリーズの乱発で徐々に売上を落としたコナミ音ゲーと対照的に、息切れさせることなくゆるやかにファンを育ててきたテイルズシリーズとの差が表れています。

スクウェアサウンドも同様のことが言えます。
DOCFF7の1万4千枚に対し聖剣LOMが8千枚、サガフロ2が3千枚であることからも全体のゲーム音楽ファン人口は増加していると見ていいでしょう。

これはオリコンの年間TOP1000になんとかランクインできるようなごくごく一部のCDのみを取り上げているに過ぎないので、これだけを元に「ゲーム音楽CD売れてんじゃん」などと楽観視するわけにはいきません。
ですが、CD販売全体の売上が低迷する中、トータルで見れば落ちているものの、ゲーム音楽個々のよさというものが徐々に認められてきたような結果が出たことは素直に喜んでいいと思います。


実は図書館に置いてあった年鑑は99年と2000年で、そちらも現在調査中です。
今回は去年と8年前という「今」と「昔」の対比をメインにしましたが次のエントリではもっと詳細な一年の変化が発見できるのではと思います。


テーマ:ゲーム音楽 - ジャンル:ゲーム



このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/11/19 01:27】 | #[ 編集]

修正しておきました。
ご指摘感謝します。
【2007/11/19 19:19】 URL | yasuoku #-[ 編集]















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